[プロフィール]
・ 出身地 : 東京都台東区
・ 座右の銘 : 継続は力なり
・ 資格 : 第1級アマチュア無線技士
・ 学位 : 博士(工学)
・ 2003年度 アントレプレナー オブ ザ イヤー (アカデミア部門) に選ばれる。
・ 好きなアーティスト : サザンオールスターズ
[職業]
・ アンプレット通信研究所 所長
・ 日本大学大学院 理工学研究科 特別講師 (担当講義「先端科学技術特論」)
[プロフィール]
・ 出身地 : 東京都台東区
・ 座右の銘 : 継続は力なり
・ 資格 : 第1級アマチュア無線技士
・ 学位 : 博士(工学)
・ 2003年度 アントレプレナー オブ ザ イヤー (アカデミア部門) に選ばれる。
・ 好きなアーティスト : サザンオールスターズ
[職業]
・ アンプレット通信研究所 所長
・ 日本大学大学院 理工学研究科 特別講師 (担当講義「先端科学技術特論」)
私は世界的に有名な電気街である 東京・秋葉原 で生まれ育ちました。小学生の頃から電子工作に興味を持ち、「ラジオの製作」や「初歩のラジオ」の実態配線図を見ながら、オーディオ・アンプやラジオを作っていました。しかし、独力で設計できる技術も知識もありません。そこで、両親は私に研究用のおもちゃのトランシーバーを買い与えました。私はそれらを分解して中を調査し、動作するトランシーバーを何台も動かないトランシーバーにしてしまいましたが、百聞は一見にしかずで多くの電子回路の知識を体得することができました。
初めて動作する無線機を作ったのは、FMラジオとFMワイヤレスんマイクを組み合わせた微弱電波の無線機(トランシーバー)でした。2台製作し、弟や父の会社の人を通信相手に無線通信にチャレンジしました。その自作の無線機で交差点を挟んで交信ができたときの喜びは今でも忘れません。
中学生になってアマチュア無線技士の資格を取りました。アンテナの自作に没頭する中学生のアマチュア無線家として、電波新聞社の取材を受けましたが、その時に編集部からの依頼で、1972年4月号の「Ham ライフ」に「50MHz用 2エレメント CQ アンテナ」の記事を書きました。これが私が無線雑誌の筆者デビューとなりました。この記事の反響からか、いくつかの出版社からアマチュア無線雑誌の製作記事の執筆依頼を頂くようになりました。1980年1月から「CQ ham Radio」(CQ出版社)の連載筆者になりました。
子供の頃に見たアメリカ(CBS)のコメディー・ドラマ 「ギリガン君 SOS」 の中で、主人公のギリガン(船員)が乗ったクルーズ船がエンジントラブルで漂流し、たどり着いた島でラジオを無線機に改造して SOS を出すシーンを見ました。このドラマで「無線」は人の命を助けるための重要な通信手段であることを知りました。
このドラマは私の人生に大きな影響を与えました。私はラジオを無線機に改造できる技術を身に付けないといけないという使命感から、中学生の時(1971年5月)に、アマチュア無線技士の資格を取得し、自宅から自作の無線機とアンテナで電波を送信できるアマチュア無線局 JE1BQE を開局しました。その後、現在まで自作の無線機やアンテナの多数の製作記事をアマチュア無線雑誌に執筆しました。
開局してから20年経った1991年8月に、ドイツ人夫婦が乗っていたヨットがインドネシア近海で漂流し、アマチュア無線で助けを求める「SOS」の電波を受信しました。 私は、そのドイツ人夫婦を救出するための 緊急通信ネットワーク を環太平洋のアマチュア無線家と立ち上げ、人命を救助する貴重な体験をしました。当時の私のアマチュア無線による人命救助活動については、新聞、日本アマチュア無線連盟(JARL)の会報、アマチュア無線雑誌などに取り上げられました。
近年、東京でも首都直下型地震が懸念されていますが、過去の災害時の事例では既存の通信インフラがダメになり、アマチュア無線は交信できる唯一の通信手段となりました。令和3年3月の法令改正によりアマチュア無線の定義が明確化されたことで、非常災害時(事前・直前準備、訓練)から災害復旧時までの継ぎ目のない通信支援が可能になっています。また、ドローンによる上空からの画像伝送や、消防団が行う活動に関する通信についてもアマチュア無線が利用できるようになりました。
2025年8月7日に地元の台東区役所を訪問し、東京都議会議員、台東区議会議員の方々にも同席していただき、アマチュア無線を用いた災害通信のネットワークを構築を提案(プレゼンテーション)したのですが、その後台東区からは回答すら得られません。私は今すぐにでもアマチュア無線を使った社会貢献活動に参加したかったので、台東区に隣接し、すでに活動している文京区役所の「アマチュア無線局災害非常通信連絡会 BARD (Bunkyo-ku Amateur Radio Disaster network)」に入会し、活動を始めました。
アマチュア無線は単なる趣味ではなく、社会に貢献できるすばらしい趣味であることを誇りに思い、生涯、私はこの趣味を続けると思います。
私は、1波長ループアンテナと同等な指向性を有し、同軸給電線との整合が容易、かつ、小形(小型と同義)にしても利得低下の少ない特長を有する スパイラルリングアンテナ を考案しました。
スパイラルリングアンテナは、スパイラルの直径 2s = 0.024波長、ピッチ角Φを 17.0 度に設定し、そのスパイラルを 半径 a = 0.0754 波長で 21 回巻くと、インピーダンス整合回路やバラン無しで 50Ω同軸ケーブルと直接、接続できます。このときのアンテナの最大外径寸法は 0.176 波長と小形になります。アンテナ利得は 2.0 dBi、帯域幅は 4.2 %(リターンロス : -10dB 以下)であり、スパイラルリングアンテナは小形化率に対して非情に高い利得を有するアンテナです。
[参考論文] 根日屋 英之、長谷部 望、長澤 総 「スパイラルリングアンテナ(1波長ループアンテナの指向性を保持して)」、1999年1月 電子情報通信学会論文誌 Vol.J82-B No.1、pp.88 ~ 96