50MHz それはとてもミステリアス

 私は1971年に JE1BQE、1976年に JA9QZH の免許を受けました。1970年代は 50MHz にハマっていました。50MHz の 6エレメント HB9CV (第 1 アンテナ)と 8エレメント HB9CV (第 2 アンテナ)が遠くからの電波も捉えてくれました。12エレメント HB9CV も作ったのですが、アンテナを上げて2日目でブームが曲がってしまいました。

 1970年代、私は、第2級アマチュア無線技士 (2アマ)でした。当時、28MHz 以上の周波数では、1アマと2アマは免許上では運用面の差が無く、50MHz では、1アマ、2アマ 共に日本で免許される最大の送信電力は 50ワットでした。現在は、1アマ(1000ワット)と 2アマ(200ワット)に電波法が改定されました。

 私は、現在、JE1BQE のコールサインにおいて、HF帯で 1000ワット出力、50MHz で 500ワット出力の免許を受け、アマチュア無線を楽しんでいます。6m バンド愛好家のクラブ SMIRK (Six Meter International Radio Klub) のメンバーにもなりました。

 還暦後の第2の人生では、韓国でいただいた免許 (HL3ZCG) と、50MHz で 1kW の免許をいただいた JD1BOO (小笠原諸島 母島)からの運用を楽しみたいと思います。


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究極の 50MHz帯 自作トランシーバー

 私は仕事で無線機の設計をしてきました。もちろん、アマチュア無線をこよなく愛していたので、仕事で設計してきた無線機の中には、アマチュア無線用もありました。2021年の JE1BQE の開局50周年を記念し、私なりの究極の 50MHz帯トランシーバーを自作しました。

 このトランシーバーは、東京という雑音や懇親の多いエリアでアマチュア無線を楽しんでいる私が特に望む受信性能(歪が少なく内部雑音の少ない受信トップのアンプと、ダイナミックレンジの広い周波数変換回路を採用)を重視した設計になっています。

 Ver.1 は出力 50W、Ver.2 は出力 10W で自作しました。操作するフロントパネルには、必要最小限の操作ツマミとした、使いやすいレイアウトとしました。Ver.2 は Ver.1 に比べ送信アンプのヒートシンクが小さくできたので、ケースの高さは Ver.1 よりも低くなり、私のリュックサックにピッタリと収まるサイズです。

 VFO(Variable-Frequency Oscillator / 可変周波数発振器)回路には DDS(Direct Digital Synthesizer)を採用し、送受信の周波数が異なるスプリット運用にも対応しています。


 最近、50MHz帯専用のモノバンドトランシーバーの市販品はなくなり、HF帯+50MHz帯のトランシーバーが主流ですが、広帯域の送信ファイナルアンプの設計が難しいことを、私は仕事で経験してきました。そこで、この究極の 50MHz帯 自作トランシーバーは、通信周波数を 50.000 ~ 50.500MHz の500kHz幅に絞り込んで設計しています。また、FT8 などのデジタルモードには対応せず SSB / CW の2つのモードに限定しました。


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